LULU

初めまして、ヒップホッププロデューサーのLULUです! 幼い頃から洋楽を聴いて育ちSOUNDMATEでは自分が見つけた最新のインディーチューンを紹介していきます!

記事一覧(5)

ネットラップ出身の鼻毛の妖精:釈迦坊主

 元ホストという異色な経歴を持ち、ラップと同時にトラックメイク,ミキシング、マスタリングもこなすネットラップ出身の“鼻毛の妖精”こと<釈迦坊主>。「全て俺の脳が映す
肉体なんぞただのスーツ
人間所詮ミュウツー
水槽なう超憂鬱」「シーズン4、5、6ってなげー
海外ドラマ大体ハゲ
カップラーメン3分なげー 墓の前で泣かないで金ないし不味いパン食う ボノボの意志はパン君
俺らずっと気付かず繰り返す四苦八苦」この独特な歌詞を繰り広げる、7月1日リリースの<In My Space>は従来のヒップホップのトラックとひと味違い、中毒性の高いテクノの楽曲であり、束縛されている社会よりも、自由や開放感が広がる“釈迦坊主”の宇宙について歌っている。彼の楽曲の中毒性は歌詞の内容よりかは音として聴き心地がいいからである。実際youtubeのショート番組「ニート東京」のインタビューでもリリックについて「言葉はどのような人間が言っているかが重要であり、言っている内容はそれほど重要でない」と述べている。盟友Anatomiaが釈迦坊主の印象について「怪しい人ですね..」と述べたように怪しい雰囲気を漂わせる彼の代表曲  Himiko(feat.Dogwoods&OKBOYやそのAnatomiaとのセンセーショナルな楽曲Flowerはクラウドラップの様な浮遊感と釈迦坊主の多彩なフローが光る<Anatomia - Oort ft. 釈迦坊主(Shaka bose)>も注目すべきである。釈迦坊主shaka bose - In My Space (Prod by SHAKA BOSE)

私は海老で幸せ、エビ、エビ、エビ....日本人シンガーOrono率いるSUPERORGANISMの独特すぎる世界観

FUJIROCK FESでの出演と“奇才”タイラーザクリエイターの盟友フランク・オーシャンの番組でプレイされたことが話題となった多国籍バンド<SUPERORGANISM>(スパオガ)。Sigridが1位、カリードが4位となった<BBC SOUND OF2018>の中の16組のアーティストにも見事に選出され、現在の若手バンドの中でも<THE1975>が手掛ける<PALE WAVES>にも負けないぐらい注目されている。彼らの特徴としてはメンバーが多国籍であり、メンバーが創造し出す、サウンドや映像が奇想天外である他に、最も私が注目しているのは日本人ボーカリストOronoが繰り出すユニークな歌詞である。彼らの代表曲<Everyone Wants To Be Famous>ではOronoのやる気をあまり感じない脱力系のボーカルに対して、歌詞ではみんな恥じることなく有名になりたいとユーチューバーやインスタグラマー(Supremepatty)などのように、SNSを通して多くの若いスターが誕生している時代を表しているように感じる。そしてOronoワールドが一番炸裂しているのは<The Prawn Song>では紛争やストレスなどマイナス要素が充満する社会において、海老のようにのんびり〜と生きる自由な生活について歌われている。来年1月の日本ツアーの追加公演が発表されるなど、今後も彼らの活躍には目が離せない。<Everyone Wants To Be Famous>